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その疲れ、「隠れた炎症」のサインかもしれません ― 高感度CRP検査でわかること

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その疲れ、「隠れた炎症」のサインかもしれません ― 高感度CRP検査でわかること【新橋駅・内幸町駅】精密治療・予防重視の歯科|ヘルシーライフデンタルクリニック

疲れが取れない原因は隠れた炎症?高感度CRP検査でわかることを表す医療イメージ(血液検査管と聴診器)

最近なんだか疲れが取れない、と感じていませんか。ところが実際に血液検査をしてみると、ご本人の「自覚」とは裏腹の数値が出ることがあります。当院でも、ご本人がほとんど体調不良を感じていないにもかかわらず、炎症を示す数値が高く出た患者様がいらっしゃいました。

この記事では、なぜ「自覚症状」と「検査数値」がズレることがあるのか、そして「高感度CRP検査」が教えてくれることについて、できるだけわかりやすくお伝えします。

なぜ「疲れていない」のに数値は悪化するのか

慢性的な低度の炎症は、急な発熱や強い痛みのようにはっきりとした自覚症状が出にくいという特徴があります。

ストレス、運動不足、食生活の乱れ、睡眠不足といった要因が少しずつ積み重なることで、本人が気づかないうちに炎症がじわじわと進んでいることがあります。「特に体調は悪くないから大丈夫」と思っていても、体の内側では変化が起きているケースがあるのです。

高感度CRP検査とは? 何がわかる検査なのか

高感度CRP検査(hs-CRP検査)は、通常のCRP検査よりもさらに微細な炎症反応を数値として捉えることができる検査です。

通常のCRP検査は感染症や急性の炎症を調べる際に使われることが多いのに対し、高感度CRP検査はその100倍以上の感度で、ごくわずかな慢性炎症までとらえられる点が特徴です。自覚症状だけでは分からない体の状態を、客観的な数値として可視化できることに大きな意義があります。

高感度CRP検査の実際の測定方法

「炎症マーカーの検査」と聞くと、何本も採血をするような大掛かりな検査をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。しかし高感度CRP検査は、指先などからごく少量の血液を採取するだけで測定できる、専用の小型分析装置を用いた検査です。

測定の流れは、大きく分けて次の4ステップです。

  1. 指先などから少量の採血を行います。
  2. 付属のキャピラリー(細い管)で血液を吸い上げます。
  3. キャピラリーを専用の測定用チップに挿入します。
  4. 測定用チップを装置にセットしてスタートボタンを押すと、数分程度で結果が確認できます。

必要な血液量はごくわずかで、その場で結果を確認できる点が特徴です。外部の検査機関に検体を送る場合と異なり、その日のうちにご自身の炎症マーカーの数値を知ることができるため、「まずは調べてみたい」という方にも取り入れやすい検査といえます。

参考として、日本人を対象とした久山町研究では、高感度CRP値が高い状態が続くことと、将来的な心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスク上昇との関連が示唆されています。一つの目安として、0.10mg/dL以上の炎症状態が続くことが、これらのリスク上昇に関連する可能性があるといわれています。

また、分子栄養学的な血液データの解釈においては、糖尿病や認知症などとの関連も含め、20年後といったより長期的な視点でのリスクや、理想的な数値の目安(オプティマルレンジ)として0.03〜0.05mg/dL未満を挙げる考え方もあります。

ただし、これらの数値はあくまで研究から見えてきた目安であり、個々の体質や他の因子によっても変わってきます。数値の解釈については、断定的に捉えすぎず、検査結果を見ながら一緒に確認していきましょう。

見えない炎症を放置するとどうなるか

現時点のエビデンスでは、慢性的な炎症と全身のさまざまな不調との関連が示唆されています。まだ断定できることばかりではありませんが、「何となく疲れが取れない」状態を放置せず、まずはご自身の状態を客観的に把握しておくことには意味があると考えられます。

実は「歯周病」も隠れた炎症の一因に

見落とされがちですが、お口の中の炎症、つまり歯周病も「隠れた炎症」の一因になり得ることが分かってきています。

歯周病は歯ぐきだけの局所的な問題にとどまらず、炎症が慢性的に続くことで炎症性の物質が血流に乗り、全身に影響を及ぼすことがあると報告されています。歯周病の患者様では血中の高感度CRPの値が高くなる傾向があり、歯周治療によってその数値が改善したという報告もあります。

「疲れが取れない」原因を探る際に、内科的な検査だけでなく、お口の中の状態にも目を向けてみることは、隠れた炎症に気づく一つのきっかけになるかもしれません。

ご自身の「数値」を知ることから始めましょう

自覚症状の有無にかかわらず、ご自身の炎症マーカーの数値を知ることは、根本原因に目を向けるための第一歩になります。

「疲れが取れない」「なんとなく体が重い」と感じている方も、検査では特に異常が見つからなかったという方も、無理のない範囲で、ご自身の体の状態を一緒に確認していきましょう。気になる方は、まずは高感度CRP検査について、お気軽にご相談ください。

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監修:手塚充樹(ヘルシーライフデンタルクリニック 院長・歯科医師/博士(歯学))

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