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食いしばりの裏に「マグネシウム不足」——歯ぎしりを全身から診る視点

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食いしばりの裏に「マグネシウム不足」——歯ぎしりを全身から診る視点【新橋駅・内幸町駅】精密治療・予防重視の歯科|ヘルシーライフデンタルクリニック

朝起きたとき、顎がだるい・肩が重いと感じたことはありますか? しっかり眠ったはずなのに疲れが取れない、ご家族から「夜中に歯ぎしりしていたよ」と言われた……そんな経験がある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

実は、歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)は、単なる癖やストレス・歯並びだけの問題ではありません。全身の栄養状態、特に「マグネシウム不足」が深く関わっていることがあります。


歯ぎしり・食いしばりは「口だけの問題」ではない

歯ぎしりの影響は確かに歯に出ます。エナメル質の摩耗、詰め物の破損・脱離、顎関節への負担。マウスピースで歯を守ることは治療の大切な一要素です。

しかし、「なぜ夜中にそれほど強く噛みしめているのか」という根本的な問いには、別のアプローチが必要です。

当院では、食いしばりが強い方に対して筋電図(EMG)による咬筋の測定を行うことがあります。強い食いしばりの傾向がある方では、安静時でも筋の緊張が高い状態が確認されることがあり、その背景には神経系の調整・ストレス・ミネラルバランスの乱れが関わっている可能性があります。


「ストレス→マグネシウム減少→食いしばり」の負のループ

よくある誤解として「歯を強く食いしばるから、筋肉が疲労してマグネシウムが消費される」と思われがちですが、実はその順序は逆です。

正しくは「マグネシウムが不足しているから、より強く食いしばってしまう」という悪循環が起きています。

強いストレスを感じて交感神経が過緊張になると、体内ではカテコールアミンが分泌され、マグネシウムが尿から大量に排泄されてしまいます。また、疲れたときに甘いものを多く食べたり糖質に偏った食事をしたりすると、その糖分を代謝する過程でもマグネシウムが消費されます。

マグネシウムは体内で300以上の酵素反応に関わる重要なミネラルで、なかでも「筋肉を弛緩させる(緩める)」働きに欠かせません。これが枯渇すると筋肉の緊張が解けなくなり、寝ている間も筋肉が過緊張を起こして激しい歯ぎしりや無意識の食いしばりを引き起こします。それがさらなる疲労感を生む——これが負のループです。


カルシウムとマグネシウムのバランスが鍵

カルシウムが筋収縮を促すのに対し、マグネシウムは筋弛緩——収縮後に筋肉が「元に戻る」プロセスを助けます。マグネシウムが不足すると、カルシウムによる収縮シグナルが長引き、筋肉が解放されにくくなります。

「脚や腕の筋肉がしょっちゅうつる」「全身が常に緊張している気がする」という方は、このバランスの乱れが関係しているかもしれません。


ビタミンD不足との関連も見逃せない

当院で栄養評価を行った患者さんのほとんどに、ビタミンD(VD)の欠乏・不足(20ng/mL未満、または20〜30ng/mL)が見られます。屋内中心の現代生活では珍しくない傾向ですが、数値で確認するとその頻度の高さに改めて気づかされます。

マグネシウムとビタミンDは代謝的に連動しており、ビタミンDの活性化にはマグネシウムが必要です。両者が同時に不足している場合、どちらか一方だけを補っても十分な効果が得られないことがあります。筋機能・骨代謝・免疫調整のためにも、両方のバランスを意識することが大切です。

※ここで述べていることは補助的な臨床観察であり、特定の診断・治療の推奨ではありません。個々の患者さんに応じた判断が重要です。


マグネシウム不足のセルフチェック

以下のような症状がある方は、マグネシウム不足が隠れているかもしれません。

  • 朝起きた時に顎や肩がだるい
  • 舌の横に歯の跡(圧痕)がついている
  • 甘いものがやめられない・むし歯ができやすい
  • 足がつりやすい
  • 眠りの質が悪い、昼間も眠い
  • 原因不明の倦怠感が続く

日常でできるマグネシウム補給の方法

マグネシウム不足を補い、筋肉の過緊張を和らげるために、日々の生活で意識的に取り入れてみてください。

① 食事からの摂取

にがり・海藻類・ナッツ類・大豆製品などを積極的に取り入れましょう。加工食品に偏った食生活ではマグネシウムが不足しやすくなります。

② 経皮吸収(皮膚からの吸収)

塩化マグネシウムを含むクリームを顎や肩まわりに塗ったり、お風呂に塩化マグネシウムや硫酸マグネシウム(エプソムソルト)の入浴剤を使ったりするのも効果的な方法として知られています。


当院が目指す「口腔を入り口にしたウェルネス歯科」

当院では、歯ぎしりや食いしばりに対して、マウスピースで歯を守るだけでなく、「なぜその症状が起きているのか」という根本原因へのアプローチを大切にしています。

口腔の問題は全身の状態と繋がっています。筋電図による測定や、生活習慣・栄養状態のヒアリングを通じて、患者さんと一緒に原因を探り、無理のないペースで取り組んでいく伴走スタイルの診療を心がけています。

「削ってマウスピースを作るだけ」の対症療法ではなく、その背景にある全身のバランスを整えることが、真の解決につながると考えています。


顎が痛い・歯ぎしりでお悩みの方はご相談ください

顎の痛み・だるさ、歯ぎしり、原因不明の疲労感でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。お口の健康を入り口に、全身のパフォーマンスを向上させるお手伝いをいたします。

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